今のクルマ、冬の暖機運転は必要か?



暖気運転の目的

 

 

年配のドライバーの人、古いクルマに乗っている人達なら、実際に経験しているのがクルマの暖気運転です。

 

 

ひと昔前のクルマの場合、キャブレター式という、旧式の燃料制御装置を使っていました。キャブレター式のエンジンの場合、冷間時には力がなく、反応(吹け上がり)も鈍く、思うように走れない状態だったのです。2ストロークエンジンのバイクなどは特にその傾向が強く、気温が低い冬の時期にはしっかりと暖機を行なう必要があったのです。

 

 

エンジンがある程度の性能を発揮できるようになるまでは待ってから走る、というのが通常でした。「暖機運転」という言葉は、機械を始動した直後に低負荷で運転を一定時間行うことを指します。機械用語の一つでもありますが、自動車やオートバイ等を運転する人にとっては必要な知識の一つにもなっています。

 

 

比較的一般的な用語ということになりますが、さて、表題は現代のクルマでもそれは必要なのか?ということです。そもそも暖機運転をする目的ですが、低負荷で運転させることで、機械の構成部品同士を馴染ませ、各部の働きを滑らかに確実にするためです。

 

 

寒い時はエンジンオイルも固くなっていますが、低回転低負荷の運転をすることで、潤滑油を各部へしっかりゆき渡らせ、機械が本来の性能を発揮できる状態になるよう、部品同士のクリアランス(隙間)を適正な状態にしてゆくわけです。

 

 

一般的には暖機運転は自動車やオートバイが有名ですが、コンピュータ用プリンターなどの電気機器でも、起動時に自動的に暖機運転を行う場合があります。